2023年の夏、日本中を熱狂させたTBSドラマ「VIVANT」。 広大なモンゴルの大地を舞台にしたスパイサスペンスは、 そのスケール感と豪華キャストで社会現象になりました。
劇中に登場する「バルカ共和国」の人々が話す言葉、覚えていますか? あの独特な響きの言語——正体は本物のモンゴル語なんです。
「架空の国なのに、本物の言語?」 そう、これが面白いところで。 VIVANTというドラマの「本気度」が、言語の使い方ひとつにも滲み出ているんです。

架空の国の言葉だから、てっきり作り物だと思ってた。本物のモンゴル語をそのまま使ってたのか……制作陣、どこまで本気なんですか。
- VIVANTを観ていて「バルカ語って何語?」と気になっていた人
- ドラマの制作裏話・こだわりが好きな人
- モンゴルという国に、ちょっと興味が湧いてきた人
「バルカ語」の正体——モンゴル語がそのまま使われていた
VIVANTの舞台「バルカ共和国」は、完全な架空の国です。 中央アジアに位置するという設定で、実際のロケはモンゴル全土で行われました。
ウランバートルの市街地、広大なゴビ砂漠、草原地帯—— あの圧倒的なロケーションは、すべて本物のモンゴルの風景です。
そして言語も、ロケ地と同じく本物を使っていました。 劇中でバルカ共和国の人々が話す「バルカ語」は、 モンゴル語がそのまま、あるいはそれに準じた形で使用されています。
架空の国の設定でありながら、言語だけは本物を採用した。 これ、ドラマの作り方としてはかなり珍しい選択なんです。
なぜそんな選択をしたのか——そこにVIVANTという作品のこだわりが見えてきます。
架空の国に「本物の言語」を使った、VIVANTのリアリティへの執念


フィクション作品が架空の国を描くとき、言語の扱いは大きく分けて2パターンあります。
ひとつは、『指輪物語』のエルフ語や『アバター』のナヴィ語のように、 作品のために言語を一から作り上げるパターン。 もうひとつは、実在する言語をそのまま使いながら「架空の国の言葉」として成立させる、VIVANTのパターンです。
VIVANTが後者を選んだ理由は、おそらく「圧倒的なリアリティの追求」にあります。
実際、VIVANTの制作規模は日本のテレビドラマとしては異例のものでした。 モンゴルでの長期ロケ、現地スタッフとの大規模な共同制作、 本物のモンゴル人俳優の起用——あらゆる面で「本物」にこだわった作品です。
その流れで言語も「本物のモンゴル語」を採用したのは、 制作チームの姿勢として非常に一貫しているんですよね。 架空の設定の中に本物の言語を埋め込むことで、 視聴者に「ここは実在するかもしれない国だ」という感覚を与える。
フィクションのリアリティは、こういう細部の積み重ねで作られているんです。



ロケ地も本物、言語も本物、俳優も現地の人……『架空の国』なのに、バルカ共和国だけ妙にリアルなんですよね。存在してそうで怖い。
💡 ちなみに:モンゴル語って、どんな言語?
VIVANTをきっかけにモンゴル語が気になった人も多いはず。 せっかくなので、ちょっとだけ紹介します。
モンゴル語は、モンゴル国と中国の内モンゴル自治区を中心に 約600万人以上が話す言語です。 日本語や韓国語と同じく「SOV型」—— 「私は(S)、りんごを(O)、食べる(V)」という語順で、 実は日本語話者にとって比較的なじみやすい構造を持っています。
文字は独自の「モンゴル文字」(縦書きで右から左に読む)と、 キリル文字の2種類が使われています。 あのVIVANTの看板や標識に使われていた独特の文字、 あれが本物のモンゴル文字です。 言語だけでなく、文字まで本物だったんですよね。
まとめ:「架空」の中に「本物」を混ぜ込む、VIVANTの流儀
今回の話を整理するとこうなります。
- VIVANTの「バルカ語」の正体は、本物のモンゴル語である
- バルカ共和国は架空の国だが、ロケ地・言語・出演者などあらゆる面で「本物」にこだわった
- 架空の設定に本物の言語を使うことで、視聴者にリアリティを感じさせる効果がある
- モンゴル語はSOV型で日本語と語順が近く、モンゴル文字という独自の文字体系を持つ
「架空の国」なのに、言語もロケ地も俳優も本物。 VIVANTのすごさって、スケールの大きさだけじゃなく、 こういう細部への徹底したこだわりにもあったんですよね。
改めてVIVANTを観返すとき、バルカ語のセリフが「本物のモンゴル語だ」と思って聞くと、 また違った味わいがあるはずです。



架空の国の話を見てたはずなのに、気づいたらモンゴルに行きたくなってた。 VIVANTって、そういうドラマなんですよね。





