日本のドラマの制作費は、1話あたり約3000万円。
これが長年の「業界の常識」でした。
2023年夏、その常識をぶち壊したドラマが現れます。
その名は、VIVANT。
モンゴルの大地で大規模ロケを敢行し、1話1億円以上とも言われる制作費を投じた、
日本のドラマ史上でも前例のない規格外の作品です。

日本のドラマで”1話1億円”……もはや単位が違います。
- VIVANTを観て「なんかスケールが違う」と感じた人
- 日本のドラマ業界の裏側に興味がある人
- ゲーム・オブ・スローンズのような海外ドラマが好きな人
「1話3000万円」が当たり前だった、日本のドラマ界
日本の連続ドラマの制作費は、1話あたり約3000万円前後が相場とされています。
全10話なら総額約3億円。決して安くない数字ですが、
出演者のギャラ・スタッフ費・セット代・ロケ費などを合わせると、それくらいかかるんです。
この予算感だと、海外ロケはどうしても難しくなります。
行けたとしても数日〜1週間程度が限界で、
「数ヶ月にわたる海外での大規模ロケ」は、ほぼ前例がありませんでした。
その「常識」を、VIVANTは最初から無視しました。
2023年7月にTBSで放送が始まったVIVANTは、モンゴルでの長期ロケを敢行。
広大な草原、砂漠、遊牧民の集落——
日本のドラマではほぼ見たことがない映像が、毎週茶の間に届けられました。
制作費は1話1億円以上とも言われており(TBSによる公式発表はなし)、
全10話の総制作費は10億円規模に達したとも報じられています。
通常の日本のドラマの、実に3倍以上の予算規模です。
それでも「ゲーム・オブ・スローンズ」には届かない現実


「1話1億円」と聞くと、日本では相当な大作感がありますよね。
ただ、海外の超大作ドラマと並べると、また違った景色が見えてくるんです。
HBOが制作した『ゲーム・オブ・スローンズ』の最終シーズン(シーズン8)は、
1話あたりの制作費が約1500万ドル(約15億円)と報じられています。
VIVANTの「1話1億円」と比べると、実に15倍以上の開きがあるわけです。
ゲーム・オブ・スローンズが実現したのは、複数国での大規模ロケ、
数千人規模のエキストラ、CGによる圧倒的な戦闘シーン。
もはやハリウッド映画を超えた規模の映像体験です。
それが可能なのは、全世界に数億人のサブスクリプション視聴者を抱えるHBOだからこそ。
ビジネスモデルが、そもそも違うんです。
一方のVIVANTは、地上波の広告収入モデルという制約の中でここまでやった。
GoTと比べると数字上は見劣りしますが、「日本の地上波ドラマとして」という前提に立てば、
VIVANTの挑戦がいかに異常だったかが、よくわかるというわけです。



GoTと比べちゃうのは少しかわいそうだけど……地上波でこれをやったこと自体が、もう奇跡ですよ。
💡 ちなみに:VIVANTの視聴率とモンゴルへの経済効果
規格外の制作費を投じたVIVANTは、視聴率でもきっちり結果を残しました。
最終話の視聴率は関東地区で約20%を記録。
近年の地上波ドラマとしては異例の数字で、SNSでも毎週トレンド入りし続けました。
さらに面白いのが、ロケ地となったモンゴルへの観光需要が高まったこと。
ドラマの枠を超えた経済効果まで生み出しているんです。
「コンテンツへの大型投資が、結果的にペイする」——
そんな新しいモデルを、日本のテレビ業界に初めて示した作品でもあります。
まとめ
- 日本のドラマの制作費は通常1話約3000万円が相場
- VIVANTは1話1億円以上とも言われる制作費でモンゴル長期ロケを敢行
- ゲーム・オブ・スローンズの最終シーズンは1話約15億円で、VIVANTの15倍以上
- 地上波・広告収入モデルという制約の中で実現したことが、VIVANTの異常さを際立たせている
- 最終話視聴率約20%、モンゴルへの観光需要増などコンテンツ投資の新モデルを示した



日本のドラマが、ここまでやれる時代になったんですね。Season2も楽しみ







