稲川淳二といえば、怪談。
夏になると必ずテレビに現れる、怖い話しかしないおじさん——
ずっとそう思ってた人、ちょっと待ってください。
実は彼、グッドデザイン賞を受賞した凄腕の工業デザイナーなんです。
しかも、あなたが今日どこかで絶対に見ているアレを、デザインした人物として知られています。

ずっと”怖い話専門のおじさん”だと思ってたのに……隠しすぎでしょ、その才能。
- 稲川淳二を「怪談芸人」としか認識していなかった人
- 身近なプロダクトの裏側に興味がある人
- 「二刀流」で活躍する人の話が好きな人
稲川淳二の「本業」は、工業デザイナーだった
これ、意外と知らない人が多いんですが——
稲川淳二は1948年生まれ。若い頃から工業デザインの道に進み、
プロのデザイナーとしてキャリアをスタートさせた人物なんです。
怪談タレントとしての顔は、むしろそのあとから育っていったもの。
彼がデザインに関わったとして知られているのが、駅のホームにある「車止め」です。
電車がホームの端を突き抜けないよう設置されている、あの頑丈な構造物のこと。
普段まったく気にしていないけれど、言われてみれば毎日目にしているアレです。
さらに、スーパーやコンビニのレジで使われる「バーコードリーダー」のデザインにも携わったとされています。
毎日何万回とスキャンされているあの機器に、稲川淳二の仕事が宿っているかもしれない。
そう思うと、レジ待ちの時間がちょっと違って見えてきますよね。
そしてこれが「趣味のデザイン」じゃなかった証拠として、
稲川淳二はグッドデザイン賞を受賞しています。
グッドデザイン賞とは、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する日本最大のデザイン賞。
機能性・審美性・社会性などの観点から審査される、業界では非常に権威ある賞です。
「なんとなくデザインもやってた」ではなく、本物のプロとして公式に評価されたということになります。
なぜ「デザイナー」から「怪談の人」になったのか


稲川淳二が怪談の世界で名を上げたきっかけは、テレビのバラエティ番組です。
もともと自身の体験談として話していた怪談が視聴者に大受けし、
気づけば「夏といえば稲川淳二」という不動の地位を築いていきました。
ここで注目したいのが、怪談タレントとして売れた後も
デザイナーとしての活動をやめなかったという事実です。
二つの顔を同時に持ち続けた——それが彼を、ただの「怖い話おじさん」と違う存在にしているんです。
工業デザインと怪談、一見まったく関係のない二つの世界ですが、
どちらも「人の感情を動かす」という点では同じかもしれません。
使いやすい道具は人を安心させ、うまい怪談は人をゾッとさせる。
方向は真逆でも、相手の心を揺さぶる技術という意味では、根っこは同じなんです。



デザインで安心させて、怪談でゾッとさせる……これ、完全に感情を支配しにきてますよね。怖い人だ(いい意味で)。
💡 ちなみに:グッドデザイン賞の「Gマーク」、見たことありますか?
グッドデザイン賞を受賞した製品には、「Gマーク」と呼ばれるロゴが付けられます。
家電量販店や日用品の売り場でよく見かける、あの金色のマークです。
「これは品質が認められた製品ですよ」というサインになっています。
Gマーク制度がスタートしたのは1957年。
これまでに受賞した製品は累計5万点以上にのぼります。
身の回りのものを改めて見回してみると、意外なほどたくさん見つかりますよ。
まとめ
- 「人の感情を動かす」という点で、デザインと怪談は意外と同じ世界かもしれない
- 稲川淳二の本業は、工業デザイナー
- 駅の「車止め」や「バーコードリーダー」のデザインに携わったとして知られている
- グッドデザイン賞を受賞した、業界公認のプロデザイナー
怪談タレントとして売れた後も、デザイナーとしての活動を続けていた



怪談で怖がらせて、デザインで安心させる。どっちも本物の仕事でした。



