スーパーに並ぶサンマを見て、「ウロコの処理が楽でいいな」と思ったことはありませんか?
実は誰かが取り除いたわけじゃないんです。
あのツルツルの状態こそが、サンマの「素の姿」なんです。
これ、知らずに一生過ごす人がほとんどなんですよ。

サンマってウロコの処理、いつもされてるんだなぁ…と思ってたんですが、違ったんですよ。
- 毎年秋にサンマを食べているのに、意外と知らない人
- 食卓の「当たり前」の裏側が気になる人
- 子どもや家族に話せる雑学を探している人
サンマには、本来ウロコがびっしりある
まず大前提として、サンマにもちゃんとウロコが生えています。
しかも、青みがかった美しい光沢を持つウロコが、体全体にびっしりと。
じゃあなぜ、スーパーに並ぶ頃にはツルツルなのか?
答えは、サンマのウロコが「極端に剥がれやすい」という性質にあります。
他の魚と比べてみるとよくわかります。
タイやアジのウロコは皮にしっかりと密着していて、包丁やウロコ取りでゴシゴシしないと取れませんよね。
ところがサンマのウロコは、ほんの少し触れただけでパラパラと落ちてしまうほど、付着力がとても弱いんです。
この「剥がれやすさ」には、サンマの生態が関係しているとも言われています。
サンマは群れで高速遊泳する回遊魚。
海の中でも何かに擦れることを想定してか、ウロコが取れやすい構造になっているんですね。
漁の網の中で、すべて消える


サンマ漁では「棒受け網漁」という方法が一般的です。
集魚灯で光に集まるサンマを、大きな網で一気にすくい上げる漁法です。
このとき、網の中にはものすごい数のサンマが一度に入ります。
魚同士がぎゅうぎゅうに押し合い、擦れ合い——その摩擦だけで、あの剥がれやすいウロコは全部削げ落ちてしまうんです。
誰かが処理したわけでも、工場で機械にかけたわけでもありません。
水揚げされた時点で、すでにツルツルなんです。
私たちが秋の食卓で見るサンマは、全員もれなく「ウロコを失った状態」で陸に上がってきているというわけです。



ずっと『下処理が丁寧だな』と思ってたのに…全員自然に全裸だったとは。ちょっと申し訳ない気持ちになってきました。
💡 ちなみに:ウロコはどこへ消えるのか
網の中で落ちたウロコはどうなるかというと、そのまま海に還ります。
サンマのウロコはとても薄く小さいため、漁獲後の海水とともにほとんどが流れ出てしまいます。
また、仮に水揚げ後に数枚残っていたとしても、氷で冷やして運搬する過程でさらに脱落します。
スーパーの鮮魚コーナーに並ぶ頃には、物理的にウロコが残る余地がほぼないんです。
「ウロコを取る」という工程が存在しないまま、完璧にウロコゼロで届く魚——サンマはなかなか特殊な存在なんですよ。
まとめ
スーパーのサンマにウロコがないのは、誰かが丁寧に処理したからではありません。
ウロコが極端に剥がれやすいサンマが、漁の網の中で魚同士に擦れてすべて脱落する——ただそれだけの話なんです。
でも「ただそれだけ」って言いながら、知った瞬間にちょっとサンマを見る目が変わりませんか?
今年の秋、食卓のサンマを見たら、ぜひ誰かに話してみてください。



これを知ってからというもの、サンマを焼くたびに『君も大変だったね』と思うようになりました。







