10月31日、街はかぼちゃだらけになり、渋谷には仮装した人たちが溢れます。
みんな楽しそうで、インスタ映えを狙って、好きなキャラクターに扮している。 完全にお祭りです。
でも、ハロウィンの仮装の本来の目的—— 「悪霊に魂を奪われないよう、自分も化け物のふりをして同化する」 という、笑えないくらいガチな生存戦略だったって、知っていましたか。

渋谷で推しキャラのコスプレしてる人たちが、古代の生存戦略の末裔だと思うと、なんか変な感じがしますね。
- ハロウィンの「なぜ仮装するの?」をちゃんと説明したい人
- 年中行事の意外な起源や裏側に興味がある人
- 渋谷ハロウィンを見て「なんでこうなった」と思ったことがある人
なぜハロウィンに仮装するの?——起源は「悪霊へのカモフラージュ」だった
ハロウィンの起源は、約2000年前の古代ケルト人の祭り「サウィン(Samhain)」にあるとされています。
ケルトの暦では、10月31日は1年の終わり——いわば大晦日にあたる日でした。 この夜は死者の世界と現世の境界が薄くなり、 霊や悪霊が自由に行き来できると信じられていたとされています。
そこで人々が考えた対策が、「自分も化け物に見せる」ことでした。 怪物や死者に見えるよう仮装することで、 悪霊に「こいつは仲間だ」「人間じゃない」と思わせ、魂を奪われることを防ごうとした—— これが仮装の起源とされています。
お祭りを盛り上げるためでも、好きなキャラに扮するためでもなく、 「見つかったら魂を持っていかれる」という命がけのステルスミッションが、仮装の出発点だったわけです。
ちなみに「トリック・オア・トリート」も、 悪霊を食べ物でなだめることで悪さをされないようにした行為が起源とされています。 お菓子をもらう行事の裏に、「機嫌を損ねたら何をされるか」という恐怖があったんです。
なぜ渋谷がハロウィンの聖地になったの?——日本独自の進化の裏側


ハロウィンが日本に入ってきたのは1990年代以降のこと。 テーマパークのイベントや商業施設のキャンペーンをきっかけに広まり、 2000年代後半から渋谷・原宿エリアが自然発生的な仮装の集積地になっていきました。
渋谷ハロウィンの特徴は、主催者が存在しないことです。 誰かが企画したわけでも、チケットがあるわけでもない。 仮装した人たちが自然に集まり、自然に盛り上がり、自然に帰る—— 世界的に見てもかなり珍しい形態の祭りです。
ただ、その規模が大きくなるにつれて、混雑・騒音・ゴミ問題が深刻化。 近年は渋谷区が飲酒規制を設けるなど、対応に追われています。
悪霊から魂を守るための儀式が、数千年後に渋谷で飲み会になっている。 文化の変容というのは、時に想像の斜め上を行きます。



命がけのカモフラージュが、渋谷で推しのコスプレをする行事に進化した。古代ケルトの人たちが見たら、何て言うんでしょうね。たぶん絶句だと思う。
💡 ちなみに:かぼちゃのランタンにも「魔除け」の役割があった
ハロウィンの定番「ジャック・オー・ランタン」にも、ちゃんと理由があります。 もともとはカブをくり抜いて作っていたとされており、 怖い顔を彫ることで悪霊を脅かして近づけないようにする魔除けの意味がありました。
アメリカに伝わった際、カブよりかぼちゃのほうが大きくて彫りやすかったため、 かぼちゃが定着したとされています。 飾り物に見えて、元は「悪霊を追い払う防衛装置」だったわけです。
まとめ:仮装は「楽しむため」じゃなく「生き残るため」だった
ハロウィンの仮装の出発点は、悪霊に人間だとバレないための、真剣な護身術でした。
それが海を渡り、時代を超え、渋谷の路上でインスタ映えを狙う行事になった。 文化というのは、起源を離れてどこまでも変容していくものなんだと、 ハロウィンは毎年それを証明しています。
今年の10月31日、仮装するときにちょっとだけこの話を思い出してみてください。 コスプレの自撮りを撮りながら、「これ本来は生存戦略だったんだよな」と思うと—— なんとも言えない気持ちになれます。



結局、人間って怖いものを祭りにして笑い飛ばす生き物なんですよね。それはそれで、なかなかたくましい。🦉👻








