換気扇の掃除をしようとフードを外したとき、 思ったより複雑な構造が現れて思わず閉めてしまった経験、ありませんか。
実は日本の住宅で多く使われている換気扇には、大きく2種類あって、 その構造の違いが「掃除のしやすさ」に直結しているんです。 知っておくだけで、掃除の戦略がガラッと変わりますよ。

換気扇のフタを開けたとき、カタツムリみたいな形のやつが出てきたことありませんか。あれ、ちゃんと名前があるんです。
- 換気扇を開けたら複雑な構造が出てきて困惑した人
- 「シロッコファン」という言葉を聞いたことはあるけど意味を知らない人
- 換気扇の構造を知ったうえで掃除の計画を立てたい人
そもそも換気扇って2種類あるの?プロペラ式とシロッコファン式の違いとは
キッチンの換気扇(レンジフード)には、大きく分けて「プロペラ式」と「シロッコファン式」の2種類があります。 見た目も構造もまったく違う、別物です。
プロペラ式は、扇風機のような羽根がそのまま外壁に取り付けられていて、 直接外に空気を送り出すシンプルな構造です。 古い一軒家やアパートなどで多く見られます。 構造がシンプルな分、分解も比較的しやすく、掃除の難易度は低めです。
一方のシロッコファン式は、現在の住宅やマンションのキッチンで主流になっているタイプ。 外見はスタイリッシュなレンジフードで、内部にカタツムリのような渦巻き型のケース(ボリュートケーシング)が収まっており、 その中に筒状のファンが入っています。
「シロッコ(Sirocco)」という名前は、地中海を吹くアフリカからの熱く乾いた風の名前が由来。 風を効率よく一方向に送り出す能力が高く、ダクトを通じて遠くまで排気できるため、 密閉性の高い現代の住宅に適した設計なんです。 これ、名前の由来まで知るとちょっとおもしろいですよね。
なぜシロッコファンはあんなに掃除しにくいの?構造に潜む”汚れの罠”


シロッコファンが掃除しにくい理由は、その形状そのものにあります。
シロッコファンは、筒の周囲にびっしりと細かい羽根(ブレード)が並んだ構造をしています。 この細かい羽根の隙間に、油を含んだ空気が通過するたびに汚れが蓄積されていくんです。
さらに厄介なのが、ファンがボリュートケーシング(あのカタツムリ状のケース)の内部に収まっているという点。 外側のカバーを外しただけでは全体が見えず、ファン本体を取り出さないと内部の汚れに手が届かない構造になっています。
ファンを取り出すためにはネジを外す工程が必要で、 製品によっては照明コードのコネクタが絡んでいることもあります。 慣れていないと「どこまで分解していいのか」が分かりにくく、 無理に引っ張ると破損につながるケースも。
そして時間が経つほど、ブレードの隙間に油が熱重合・酸化して固着(詳しくは関連記事をどうぞ)し、 素手では到底取れない状態になっていきます。 「年に一度はプロに任せる」という選択肢が現実的に浮上してくるのは、この構造的な理由があるからなんです。



あのカタツムリ状のケース、かわいい見た目してるのに内部がこんなに大変だったとは……。外見で判断しちゃいけないですね。
💡 ちなみに:自分で掃除できる範囲はここまで
セルフケアで現実的に対応できるのは、フードカバーの表面とフィルターまでがおすすめです。
フードカバーは中性〜弱アルカリ性の洗剤で拭き、水拭き→乾拭きで仕上げる。 フィルターは取り外して洗う、もしくは定期的に交換する。 この2点を習慣にするだけで、内部への汚れの侵入をかなり抑えることができます。
シロッコファン本体の洗浄は、年に1〜2回をめどにプロのクリーニングに任せるのが、 製品を長持ちさせるうえでも賢い選択です。
まとめ:換気扇の構造を知れば、掃除の「どこまでやるか」が分かる
今回の記事のポイントをおさらいします。
- 換気扇にはプロペラ式とシロッコファン式の2種類がある
- シロッコという名前は地中海の熱風が由来
- シロッコファンは細かいブレードとケーシング構造のため、内部の汚れに手が届きにくい
- 自分で掃除できるのはフードカバーとフィルターまでが現実的
- ファン本体はプロのクリーニングに任せるのが製品寿命のためにも◎
「なんか複雑でよく分からない」と思っていた換気扇の構造、 名前と形状の理由を知るとちょっとスッキリしますよね。 知識があるだけで、掃除の計画の立て方も変わってきます。



シロッコ、という名前を知ってから換気扇を見る目が変わりました。あのカタツムリ、シロッコって言うんですよ。ぜひ誰かに話してみてください。







